年末調整との関係について
住宅ローンはさまざまな金融機関が様々な形態の商品を発売しています。
特に住宅ローンは長期のローンになるため、返済の途中で金利の安い物が登場したりすることも有り、借り換えをすることで総支払額や毎月の支払額を見直すことは非常に重要なこととなっています。
しかし、借り換えの注意点で忘れがちなものとして、住宅ローン控除に与える影響が有ります。
これは住宅ローンの残高に応じてその残高の1%が年末調整で還付されるという制度で、残高が大きいほど還付額が大きくなる仕組みになっています。
その為、借り換えなどで残高が減ってしまうと、その分還付額が減ってしまうという仕組みになっているので注意が必要です。
また、ローンによってはまれに控除対象にならないものも有るため、注意が必要です。
特に多いのは、生活に余裕が出来たので金利が安く毎月の返済額が多い、返済期間が短い物に借り換えた場合です。
この場合、毎月の返済額が増える代わりに金利も安くなり、総支払額は減るので一見得をしたように見えますが、その為に控除額が減り年末調整に於ける還付金が大きく減ってしまうというケースです。
例えば毎年元金を100万円多く返済するとすると、残高は100万少なくなるため還付される税金も1万円減る計算になります。
これを損と取るかどうかは人それぞれですが、その分税金を多くとられてしまう、その年の可処分所得が1万円減ってしまうのは意外と大きいものです。
借り換えの際にはこのような部分にも注意をすることが大切です。